ダニ・カビ対策で健康住宅

アレルギー症状の原因となる「ダニ」や「カビ」は、喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など、子どもから大人まで様々な健康被害を引き起こします。家族みんなが健康に暮らすためには、ダニ・カビ対策に配慮した、安心して住むことのできる健康住宅をつくることが重要です。

高温多湿の日本には昔からダニやカビは生息していましたが、現代の住宅は大量の住宅供給と、経済成長の一環として登場したアルミサッシの普及により、昔の日本家屋よりもダニやカビが発生しやすくなったといわれています。

アルミサッシや断熱材によって、住む人はとても快適に暮らすことができるようになりましたが、同時にダニやカビにとっても暮らしやすい環境になったのです。アルミサッシは家を密閉するので隙間風が入ってくることはありませんし、壁は断熱材に覆われることで外気が入りづらくなりました。

アルミサッシが普及した当時は正しい施工指導が行われないまま使用されており、さらには断熱材においても気密と換気の関係がおろそかにされてきたのです。その結果、結露ができてしまいそこからカビが発生することで、カビを食べるダニが繁殖したのです。

水蒸気を含んだ暖かい空気が、壁や天井などの温度の低い建材に触れることで発生する結露のことです。
窓ガラスの曇りや水滴も表面結露の一つで、断熱が不十分な家では壁の表面でも結露が発生することがあります。冬の表面結露を防ぐためには、壁や天井の表面温度を下げないように断熱化することが重要です。